【 I 🧡 RALLY アイラブラリー No.106 文:エンピツ舎 あめかよ】
WRC2は、次のスターたちが集まる場所だ。若いドライバーたちが、限られた体制や環境のなかで経験を積み、失敗もしながら少しずつ世界のトップへ近づいていく。その過程に立ち会えるのがこのクラスの魅力だ。
「FORUM8 WRC2 Most Stage Wins Award」が光を当てるのは、最終結果だけではない。
各ステージで刻まれる最速の走りだ。その積み重ねとして、ステージウインの数が最も多いクルーが表彰されるのだ。
ラリーは何が起こるかわからない競技。1本のステージで最速タイムを刻むことには、結果とは別の意味がある。総合順位には表れなくても、次の走りを測る手がかりを得たり、より良くなる道筋が見えてくる。だからこそステージウインに目を向ける価値があるのだ。
2024年は、オリバー・ソルベルグとエリオット・エドモンドソンがシーズン最多ステージウインを記録し、WRC2チャンピオンにはサミ・パヤリが輝いた。
2025年、パヤリはRally1へとステップアップ。WRC2で積み重ねてきた経験を武器に、トップカテゴリーでも着実に存在感を示していく。
オリバーは再びWRC2で最多ステージウインとシーズンチャンピオンを獲得した。2025年ラリー・エストニアでRally1を1戦だけ経験し、2026年シーズンから正式にトップカテゴリーに加わった。さっそく開幕戦のラリー・モンテカルロで、最年少チャンピオンという快挙を成し遂げた。
こうして振り返ると、数字は正直だと思わされる。ステージウインを重ねてきたドライバーたちは、ちゃんと次の場所へ進んでいる。WRC2は、未来のWRCをのぞき見ることができるクラスでもあるのだ。
誰が次に飛び立つのか。WRC2には、トップカテゴリーとは少し違った、次が気になる楽しみ方がある。

Oliver Solberg (SWE) Elliott Edmondson (GBR) Monte-Carlo, 2026 / Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

Sami Pajari (FIN) Enni Mälkönen (FIN) , Japan , 2024/ Jaanus Ree / Red Bull Content Pool






